矯正歯科
矯正歯科とは・・・
本来歯には、力を加えられると力が加えられた方向に移動する性質があります。その性質を利用して、適合する矯正装置を装着、歯に一定の力を持続的にかけて少しずつ動かし、悪い歯並びや噛み合わせ、いわゆる不正咬合を治すのが歯列矯正です。矯正治療は自費になります。

大人の歯列矯正(成人矯正)
成人矯正とは、大人になってから始める矯正のことです。 昔は、矯正治療というと子供が行うものというイメージが強かったのですが、最近では矯正治療も多様化し、ニーズにあう矯正治療を選択できるようになってきました。子供との大きな違いは、一般生活と切り離せないという点です。働いている方も多いと思いますが、ライフスタイルに合わせた歯列矯正の方法を選択することが成人矯正の大きな特徴といえます。
大人の歯列矯正の種類とメリット
短期間で治療可能なインプラント矯正
・・・小さな人工の歯を支点とし、効率的に力を加える治療法です。
費用を抑えて治療可能な表側矯正
・・・歯の表側にブラケットと呼ばれる装置を付けて歯を動かす一般的な治療法です。
人に気づかれずに治療可能な舌側矯正(裏側矯正)
・・・歯の裏側に装置を付ける新しい分野の歯列矯正法です。
一部だけを安く、速く治療可能な部分矯正
・・・上記の治療法のうち一部に適用することで実現する矯正の方法です。
・治療期間:1〜3年程度
・治療回数:1ヶ月に1回
子供の歯列矯正(小児矯正)

小児歯列矯正とは、大人の矯正のように負荷をかけて動かすというよりは、顎の成長をコントロールすることで、適正な歯並びに整えていくという考え方のほうが分かりやすいかもしれません。また、乳歯から永久歯に生え換わる時期でもあるので、それをふまえた上で、矯正治療を行うことが大切です。
子供の歯列矯正のメリット
成人矯正と比べ、小児歯列矯正は顎の成長をうまく利用して行えるという点にあります。無理に力を加えずにコントロールしながらの治療となるので、意図的に抜歯をしなくても済む場合もあります。また、社会人のように限られた時間の中で忙しい思いをして通う必要がない点もメリットといえます。
子供の歯列矯正のデメリット
しっかりとしたケアをしなければ矯正装置を付けることにより、虫歯になるリスクが高くなる可能性があります。また、一時的に歯並びが悪く見えることがあります。
子供の歯列矯正の時期とポイント
子供の歯列矯正は、幼児期、小学生、中高生と年齢によって治療法が異なります。
幼児期の歯列矯正
乳歯が正しく生えるかどうか、それによりその後の永久歯の生え方が変わってきますので、事前に問題が起こるのを予防すると考えます。
小学生の歯列矯正
この時期は歯列矯正というよりも、顎が正しく成長するようにサポートすることが多くなります。
顎に適切なスペースがあれば、永久歯がキチンと生えてきますので、最も矯正治療に適した時期ということができます。
中高生の歯列矯正
中学校を卒業する頃になると、顎の成長も終わり、大人と同じ骨格になると言われています。
ですので、後は学生のうちに受けるか、社会人になってから治療を開始するのかがポイントです。
・治療期間:1〜3年程度
・治療回数:1ヶ月に1回